カリウムの働きとは
カリウムの主な役割は、水分の保持や細胞の浸透圧の調整、体液のpHの調整の他、筋肉の収縮や神経の興奮性にも関与しています。また、塩分を過剰に摂取してしまった際に、余分なナトリウムを排出する働きもあります。一方で、カリウムが不足すると脱力感や食欲減退、筋無力症、精神障害などの症状を引き起こします。
カリウムを摂りすぎると
どうなるか
正常な状態であれば、カリウムを過剰に摂取したとしても身体が自動的にカリウム量を調整して余剰分を排出するため、特に問題はありません。しかし、腎不全などの病気によって腎機能が低下している状態だと、カリウムの排出が適切に行われなくなって高カリウム血症を引き起こすことがあります。
高カリウム血症を起こすと身体の筋肉の収縮機能に異常が生じ、痺れなどの症状が現れるようになります。また、重篤化すると心臓が適切に働かなくなって心停止を起こすこともあるため、注意が必要です。
従って、腎機能が低下している場合には医師や栄養士の指示に従って、カリウムの過剰摂取を控えるよう心がける必要があります。
カリウムの少ない食べ物と
カリウムを減らす方法
カリウムの少ない食べ物
以下は、比較的カリウムの含有量が少ない食品となります。
- 精白米(うるち米):29㎎/100g
- しらたき:12㎎/100g
- 緑豆はるさめ:13㎎/100g
- 茹でたそば:34㎎/100g
- 茹でたうどん:9㎎/100g
- 上白糖:2㎎/100g
- プロセスチーズ:60㎎/100g
- はちみつ:65㎎/100g
カリウムの摂取量を減らす方法
以下は、カリウム摂取量を効果的に減らす方法となります。
食材を茹でこぼす
カリウムは水溶性の物質のため、食材を茹でこぼしたり、水に晒すことで減少させることが可能です。ただし、鍋や野菜スープは汁の中に野菜から溶け出したカリウムが含まれているため、控えるようにしましょう。
果物の摂り方を工夫する
多くの果物にはカリウムが含まれており、特にバナナやアボカド、メロン、ドライフルーツには豊富なカリウムが含まれているため、控えるようにしましょう。果物から摂取するカリウムの量は、1日あたりみかん1個分、りんご半分くらいが理想的です。
また、果物の缶詰の場合にはシロップの中にカリウムが溶け込んでいるため、注意しましょう。
煮豆や納豆を避ける
大豆食品の多くにはカリウムが含まれていますが、ほとんどの場合は含有量が少ないため、摂取しても問題ありません。ただし、煮豆や納豆は豊富なカリウムが含まれているため、控えた方が良いでしょう。
干物は控える
かつお節や煮干し、丸干しなどの食材には多くのカリウムが含まれているため、できるだけ控えるようにしましょう。
海藻類は少量にする
わかめや昆布などの海藻類には豊富なカリウムが含まれているため、少量に抑えるようにしましょう。
飲み物の選び方を工夫する
飲み物の中にはカリウムを多く含んでいるものがあります。特に野菜ジュースや果物ジュース、抹茶、玉露はカリウムの含有量が高いため、控えるようにしましょう。また、インスタントコーヒーを飲む際には薄めにするようにしましょう。
カリウムの摂取は適切に
カリウムは我々が日常的に食べる多くの食品に含まれています。腎機能が低下している状態でカリウムを過剰摂取すると、余分なカリウムが体内に蓄積して高カリウム血症を引き起こす恐れがあるため、食材選びや調理法には注意しましょう。
また、ご自身でどのように食事習慣を改善すれば良いか判断できない場合には、担当医や栄養士に相談して適切な食事プランを立案してもらうようにしましょう。