【気圧の変化で頭がズキズキ…天気と頭痛の“切れない関係”とは?】
雨が降りそうな日、低気圧が近づく日は「なんとなく頭が重い」「片頭痛が出やすい」と感じたことはありませんか?
これは偶然ではなく、気圧の変動がカラダの自律神経や血管に影響するためと考えられています。
なぜ低気圧で頭痛が起こるのか?
気圧が下がると、私たちの体は軽いストレスを受けます。
その結果、
・血管が普段より広がりやすい
・自律神経(交感神経・副交感神経)が乱れやすくなる
といった変化が起こり、周囲の神経が刺激されることで頭痛が引き起こされます。
このような症状は「天気痛」「気象病」と呼ばれ、特に片頭痛のある方は気圧の影響を受けやすい特徴があります。
女性に多いのはなぜ?
気圧性頭痛は男女差があり、女性のほうが発症しやすいと言われています。
月経周期によるエストロゲンの変動、貧血傾向、自律神経の不安定さなどが背景にあります。ホルモンバランスが揺らぎやすい年代では、天候の影響を受けやすくなることも。
気圧に影響されやすいタイプ
以下の傾向がある方は、気圧の変化に敏感な場合があります。
・睡眠不足が続いている
・ストレスがたまりやすい
・生活リズムが乱れがち
・季節や天気の変化に体調が振られやすい
現代ではスマホ・PCの長時間使用、姿勢の乱れによる自律神経の低下も大きな要因になっています。
今日からできる予防策
気圧そのものを変えることはできませんが、以下は効果的です。
・規則正しい睡眠を取る
・水分をしっかり摂る(脱水は頭痛悪化要因)
・肩・首のストレッチをこまめに行う
・気圧アプリで変化を事前に把握して備える
特にデスクワーカーは、1時間に一度立ち上がるだけでも血流改善に役立ちます。
病院を受診した方が良いケース
気圧性頭痛はセルフケアで改善することも多いですが、以下に当てはまる場合は医療機関へ相談が必要です。
・強い痛みが突然起こる
・日常生活ができないほどつらい
・発熱・しびれ・視界の異常・嘔吐を伴う
・これまでの頭痛と明らかに様子が違う
くも膜下出血や髄膜炎など重大な病気が隠れていることもあるため、判断は慎重に。
当院での頭痛診療について
渋谷内科・スキンケアクリニックでは、問診や診察を通して頭痛の種類を丁寧に評価し、必要に応じて CT MRIなど頭部の画像精査をご案内することがあります。
一次性頭痛(片頭痛・緊張型頭痛)には薬物療法や生活指導を組み合わせ、再発しにくい体づくりをサポートしています。
天気による頭痛は、正しく知れば怖くありません。
気圧アプリの活用、生活習慣の調整、専門医のサポートを組み合わせることで、頭痛とうまく付き合うことができます。







